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6月10日から始まったFIFA WORLD CUP GERMANY 2006が終わった、この短期決戦で5~6勝して優勝するチームは、戦略がしっかりした強国だ。

イタリアは予選リーグ2勝1分決勝リーグは決勝を除き、勝ち続けてきた、それも7戦の内失点2と言う堅固な守備とキーパー二人を除く全員サッカーで、体力の分配をしてバテない試合運びは見事、決勝戦のしたたかさも勝負の世界では必要だろう。

真価を発揮したのは準決勝戦のドイツ戦、延長後半戦の残り1分まで0:0の同点だったのを続け様に2得点、それまでの試合の流れは、地元ドイツが優勢に進め、攻められながらも、ぎりぎりのところでDFと最後の要キーパーが守ると言う、非常に緊迫した展開だった、0:0で面白い試合は少ないが、ワクワクしながら観戦していた。

フランスはジダンの雲の上を歩くような足取りで、足に吸い付いたボールさばきは見ていて感激をする、テュラム守りを固めた後に上がると何かが起こる、若きリベリーが非常に目立った働きをしていた、チャピオンズリーグで活躍したトレセゲがもっと活躍して、ジダンの失態が無ければ優勝していたんだろうな。

地元ドイツはベテランと若手がかみ合って快進撃をしていたが、若きシュバインシュタイガーが本番前の練習試合で、加地を怪我させた事に悩んだとは思えないものの、三位決定戦で開花した本領がもう少し前に出ていれば優勝も夢では無かったのでは無いか?

イングランドはオーエンとベッカムの怪我と誤審?で退場となったルーニーが大誤算だろう、こんな事なら17歳のウォルコットを呼ばないで、デフォーでも選んでいれば良かったと思った事だろうな、エリクソン監督。それにしてもドイツ戦でPKを三人止められたのは情報漏れ、裏の裏をかけば。。。。

ブラジルは完全優勝と思いきや、ロナウドがチャンピオンズリーグに続きまたしても徹底マークで封じ込められ、ロナウドが調子が出ないまま出ていたので、ロビーニョ、アドリアーノの出場機会を減らしたのが痛い、タレントが揃っていてもコンビネーション不足なんだろうか。

アルゼンチンもメキシコを延長戦で下した後に、ドイツ戦でリケルメからのクロスをアジャラがヘッドで先制したものの、クローゼにヘッドで失点すると、延長戦で猛攻を見せたがゴールを決められず、結局にPKで負けた、面白いサッカーで観客を魅了するも勝てない。

スペイン、ポルトガルのサッカーは見ていて本当に面白いが、この短期決戦で勝ち続けるのは難しいのだろうか?

決勝戦に近くなるにつれて、得点は少なくなり、フィールドの中央でボールが行き帰りする深夜番組では眠い展開となるが、決勝リーグに出場する国に圧倒的な差があるわけでは無く、何処が優勝しても不思議では無い、最後は個人技に頼るところが大きいと思う。

さて、日本が決勝リーグに勝ち上がれるのは何年後か?体格の差をスピードと運動量で賄っていては決勝リーグに上がるまでに疲れ果ててしまう、やはり有能なタレントが5人は欲しい。