THE ASTRONAUT FARMER.jpg
宇宙ロケット映画と言えば、のちにNASAのロケット・エンジニアになった1950年代自叙伝遠い空の向こうに(1999)や1960年代の人類初の有人宇宙飛行をめざす男たちを描いたライトスタッフ(1983)1970月へ向けて打ち上げられたアポロ13号の爆発事故を描いたアポロ13(1995)また、直接はロケットとは関係ないがアポロ11号の打ち上げ実況中継を地球の反対側オーストラリアの田舎町での大型パラボナアンテナを取り巻く人間ドラマ月のひつじ(2000)等々秀逸なノンフィクションが多くロケット関連のフィクション映画は見劣りしてしまうが、今日見たこの映画は農場にロケットを自分で作って打ち上げようと言うとんでもない映画。

宇宙服とヘルメットをかぶって農場を点検するほのぼのしたシーンから始まり、家族で支え合って男の夢を叶えるなんてのはあり得ない話で、そんな事があれば何かに取り憑かれているとしか思えないが、映像も綺麗で迫力もあり十分楽しめた。

主演はアンジェリーナ・ジョリーと結婚して一躍男を上げたビリー・ボブ・ソーントン、アルマゲドンでは10年前に月に連れて行ってくれなかったブルース・ウィリスの制止を振り切ってしまうのもジャストジョークと言うところか、長男シェパード役のマックス・シエリオットはクールカットのいかにもアメリカンボーイが出てくるし宇宙服も1960年代を思わせる、そう言う意味でも監督のこだわりがあるのか。

エンディングにエルトン・ジョンのロケットマンが流れてくるのも一人にやけてしまった。