全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社は京都の伏見稲荷大社、きつねは「稲荷大神様」のお使い(眷族)とされているので、境内の至る所にあるが、桜の門の鍵を咥えた表情は実にりりしい。
神体山である稲荷山は標高233m。3つの峰(一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰)が連なる階段に、千本鳥居と呼ばれる所は狭い間隔で多数建てられていて、頂上まで残り40分という看板にめげて、三ノ峰で折り返した。
紅葉はここ数日の寒さで進んでしまったようだが、古い建造物と紅葉は実に味がある。
日本の法令上「国宝」の語が初めて使用された「古社寺保存法」制定より120年にあたり、41年ぶりとなる「国宝展」が京都国立博物館で開催されているということで一時間待ちして並び、大渋滞の人ごみの中、全国から集められた国宝を堪能した。
蓮華王院 三十三間堂の本尊千手観音坐像を中心に1,001体の千手観音立像と二十八部衆像は、見事な形相と筋肉隆々の体形に圧巻された。