去年六月に放送された内野聖陽主演のテレビ朝日作成ドラマの原作、今は原作本に無い「臨場2」が放映されている。TVでは当然主人公の倉石義男が大活躍するが、原作では登場枚数は意外と少ない、考えてみれば鑑識が要する時間より、犯人逮捕までの時間の方が遙かに長いし、人数も多いのであたりまえなのか。
このドラマを見るまでは鑑識は警察の下請けの様な存在で、じゃけにされる事が多い(これは本の中でも記されていた)が、鑑識が事故死、自殺と判断すれば、刑事の出番は無くなる、しかし殺しと判断すると、刑事が一斉に駆り出されて捜査本部が設置される訳だから、実に重要な部署と言える。反面見た手違いもあり後に鑑識結果が覆り殺人から自殺に変わったりすることもある。
そして、この倉石義男は「終身検視官」の異名を取り、通常は5年以上同じポストにはいないが、彼の見立てに間違いが無い上に、検死結果のみならず、状況を判断し犯人を特定してしまうと言うあり得ない話かもしれないが、骨太な小説だった。
短編なのが惜しいくらいで、どれも長編大作になりうるアイデアが豊富で、もっと長く読んでいたかった。
このドラマを見るまでは鑑識は警察の下請けの様な存在で、じゃけにされる事が多い(これは本の中でも記されていた)が、鑑識が事故死、自殺と判断すれば、刑事の出番は無くなる、しかし殺しと判断すると、刑事が一斉に駆り出されて捜査本部が設置される訳だから、実に重要な部署と言える。反面見た手違いもあり後に鑑識結果が覆り殺人から自殺に変わったりすることもある。
そして、この倉石義男は「終身検視官」の異名を取り、通常は5年以上同じポストにはいないが、彼の見立てに間違いが無い上に、検死結果のみならず、状況を判断し犯人を特定してしまうと言うあり得ない話かもしれないが、骨太な小説だった。
短編なのが惜しいくらいで、どれも長編大作になりうるアイデアが豊富で、もっと長く読んでいたかった。